「住宅ローンはリスクだ」って記事が出てるけど、違うだろー

こんな記事が出ていました。

 

なぜ日本人は賃貸自由主義より35年ローン地獄を選ぶのか

BIGLOBEニュースでアクセスランキングトップだそうです。

すごいタイトルと思いませんか?

ダイジェストするとこう言ってます。

 

  • 家を買いたいってのは定住したい農耕民族的な思い込みで、しかも、家を持って初めて一人前だ、っていう日本人の強迫観念の影響だ。
  • 今後は人口減少で価値が下がるから買ったらリスクだよ。
  • 一方、賃貸生活というのは自由だ。転勤にも転職にも自由に応じれる。

ボヘミアン遊牧民)的な生活、いいよー

ってことだそうです。

 

「農耕民族的思い込み」って、、

「35年ローンは地獄」って、、

 

この住宅ジャーナリストの榊淳司氏、よく知らないですが、

けっこうな力技のゴリ押し記事ですね。

業界で食ってる「住宅ジャーナリスト」が「マンション買っちゃダメ」って言っていいのか

他人事ながら、心配になります。まぁ、そういう立ち位置も需要はありそうですが。

 

この記事、さらっと読むと、正しいような気もしないでもないのですが、

どーもハラ落ちしない記事でした。「違うだろー」って。

 

なぜなら、僕は、「買ってよかったー」って思っている人だから。

 

なぜ「家を買ってよかった」のか

 

経済的なことと、感覚的なことでお伝えします

もちろん、異論反論はあると思いますので、その前提で。

異論反論がなかったら、

「買うと借りる、どっちが得か」論争なんか、とっくに結論出てますよね。

なので、僕の一意見の前提で書いてみます。。

 

経済的にも感覚的にも 賃貸は割高だ!

もともと転勤族だった僕は家を買えませんでした。

元来ひきこもり的な僕は一人の時でも「快適な我が家」にこだわっていましたし、

結婚して、子供ができると、ますます「家が好き!」になり、

快適さを求め、広さ、インテリア、環境など、いろいろとこだわりだしました。

自分の家はやっぱり「快適」にしたいと思いません?

 

で、こだわりだすと、賃貸は「めっちゃ高い」ンですよ。

 

賃貸に出る物件って大きく二つあります。

まず、「もともと賃貸用に作った物件」

これは、家賃はそこそこ安いんですが、その分つくりが安っぽいところが多い。

クーラー、ドア、窓、その他、ほとんどが「最低価格」の備品です。

特に風呂場、キッチンなどの水回り。なんか切なくなります。

また、環境も大体よろしくない。駅近とかのほうが需要があるからでしょうね。

一人の時はまだよかったのですが、さすがに家族では住みたくないかな、と。

 

で、もう一つは「分譲物件の賃貸」

オーナーさんが買ったけど、転勤などの理由で住めなくなり、

だけども手放すのは惜しいので、賃貸に、、ってやつです。

僕が過去に借りたのはこんな物件ばっかりでした。

もちろんオーナーは「損して貸す」はずはないので、

確実に月々のローンよりも高い金額で貸し出します。

そうするととても高くなります。当たり前です。

 

つまり、僕にとって、賃貸で住み続けるってことは、

「安っぽい物件に 我慢しながら住み続ける」か

「気に入った物件に、ローンより高い家賃を払い続けるか」

の2択になります。どう考えても両方ありえないんです。

 

感覚的理由、自分の城は好きに作りこみたい!

 

前述通り、僕は「快適な我が家」に幸せを感じます。

でも、賃貸物件は、キッチン、風呂場、壁の色、などなど

ほとんど自分の好きな通りにできません。あたりまえですね。

自分の好みの空間作るとなれば、制約が多すぎます。。

(「一時的な賃貸だから」ってことで、絶対自分では買わないような

変わった面白物件に住んでみたりもできたんで、その辺は楽しかったですが)

 

そして、転勤生活が終わったのを機会に、やっと家を買うことができました。

新築、中古、戸建て、マンション、いろいろ検討し、

「中古マンションを好きなようにリノベーション」することにしました。

こだわって、業者さんとウキウキしながら打ち合わせし、

結果、「ものすごく自分好みの空間」手に入れました。

しかも、過去に住んでいたどの賃貸物件よりも

「月々の支払をぐっと押さえて」です。(ボーナス払いをならしても安くなりました)

気持ち的にも経済的にも満足です。

 

リノベーションの利点に関しては、

有名ブロガー ぐりけんさん がわかりやすくまとめています。

家を買ったほうがいい理由(もちろんちゃんとしっかり検討してですが)を

丁寧に説明してくれています。

「「住宅ローンとか無理。会社クビになったらどうすんの?」って逆だよ」

 

なぜか、この記事が炎上したようですが、僕はものすごく正しい記事だと思います。

 

で最初の記事に戻るのですが、この住宅ジャーナリスト、こんなこと言ってます。

 

「住宅というのは、人が暮らすための器である。雨風をしのぎ、安寧と安眠の場所を提供する場所だ。できるだけ快適で、手足をゆったりと伸ばせて、圧迫感を抱かない程度の広さがあればよいのではないか。仮に一般人が宮殿のような住まいを手に入れても、維持管理に困るだけだ。」

 

言い切っちゃったよ。暮らすための器? 家族を育む場でしょ?

「家」に関する考え方がすごく偏ってません?

「住むとこにお金かけちゃダメ」って言われているような気がします。

「できるだけ快適」を求めたら、買うしかないって考え方もありますよ。

借りるよりも安い方法で。

 

異論反論認めますっと書きながら、

僕も考え方を押し付けてるようになってしまいましたが、

この「住宅ジャーナリスト」の記事を読んで、

「専門家が言うから買ったら損」と思う人が増えたら

とてももったいないなと思います。

 

好みの空間を手に入れるって、人生でとっても価値のあることだと思うし、

あーだこーだと家族で相談しながら作っていくのはとても貴重な楽しい経験だし、

ちゃんとやれば、早いうちに買ったほうが経済的にも得だったりします。

「人生楽しむ」にはやっぱり「どんな空間で家族と過ごすか?」は

とっても大事だと思います。

 

なんか、今回はとってもつまらない終わり方になりましたが。

もう一回言うと、

「若いうちに、中古物件を安く見つけて、自分の好みでリノベして住んでみるのは

 経済的にも気持ち的にも、とってもお得でおススメだよ」

って話でした。