ファーウェイの初任給と「日本株のリスク」
こんにちは、まんげつです。
いきなりですが、まんげつの投資方針は
としています。つまり外国個別株には手を出しません。
手を出さないというより、外国株はETFに任せています。
◆バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (米国ETF)一本です。
手を出さない理由は、「よくわからない」ということが大きいです。
日本株は購入時に、最低限の条件を決めています。
① 伸びるマーケット
② 納得できるビジネスモデル
③ 優位性(個性)がある
④ 経営者に魅力がある
です。
これが、外国株は肌感覚で「ピンとこない」からです。
だから、手をださない、ていうのは正解ですが、、
最近こんな記事が話題になっていました。
「ファーウェイ・ジャパンの新卒初任給40万円超え!
「年功序列の日本企業ではありえない」と話題に」
http://www.excite.co.jp/News/smadan/20170703/E1499065041001.html
記事によると
「リクナビ2018に掲載されたファーウェイ・ジャパンの求人広告によると、月給は学士卒で40万1000円、修士卒で43万円に設定されている。年に1回以上は賞与があるというから、賞与が月給2か月分だとすると年収は初年度から560万円以上になる。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2016年の大卒初任給の平均は約20万円。同社の初任給は通常の2倍以上、ということになる。ネットでは6月30日ごろから、「ファーウェイの求人すごいね」と話題になっている。」
というもの。
ネットの声は
「こりゃ優秀な人はじゃんじゃん流れていっちゃうよね」
「年収500越えるじゃん。普通に就職したすぎる」
確かに。
一方で、ファーウェイに関してこんなニュースも
「ファーウェイのスマホはほぼ日本製」と余CEOがコメント
http://japanese.engadget.com/2017/07/27/ceo-ai/
「ファーウェイ製品に搭載される新しいテクノロジーのかなりの部分は、日本からきています。カメラセンサーはソニー製、液晶パネルはJDI製です。時計などのスマートデバイスの中にも、日本の部品が多く使われています。Made in Japanと言えるくらい、日本の部品の搭載が増えているんです」
「日本メーカーのブランドはグローバルから消えつつありますが、ファーウェイはグローバルに展開しています。我々は日本の部品を搭載した製品を、グローバルに売っているんです」
で、そのソニーとファーウェイを比べて、こんなコメントもありました。
「ソニーの今の修士初任給は25万1千円。ファーウェイ43万。残業代も出るし、年収で倍以上違うよこれ。」
さて、どちらの会社の株価に期待ができるでしょうか。
もちろん、ソニー、その他の企業が、グローバル化を目指さず、ファーウェイなどのグローバル企業に部品や素材供給に徹するのも合理的で正しい戦略ともいえる。
けれども、過去、こういった供給屋さんが世界的な価格競争に巻き込まれ、結局は衰退の一途をたどるのは、SHARPの例を見ても明らかだと思います。
そうすると、日本株だけを考えるのは、とても「リスクの高い」ことをしているように思えるし、
最近のTVで多い「日本ってすごい!」番組に喜んでいる
とっても視野の狭い、考えのかたよった人間のように、自分が思えてならない。って感じています。
この数年の「アベノミクス」祭りで勝ち越しているだけで、
この先、株の持ち方にはより慎重にならなきゃなあと思っています。
「ソフトブレーン」の創業者で中国出身、宋文洲氏の昨日のコメントに、
「しばらくは株を持たないことです。」
というのがありました。
株、持っちゃダメなんだって。日本株は作られたバブルなんだって。
否定できませんね。
私は日本人だし、もちろん日本擁護派ですが、これから日本株投資を続けるにしても、
「企業の将来性」から「日本マーケットの衰退リスク」を引いて、選定しなければと改めて思ってます。
そうするとやはり、
人口知能(AI)IoT、自動運転、バイオ(再生医療・ゲノム編集)、フィンテック(ブロックチェーン)、
有機EL、量子コンピューター などの明らかな成長分野で独自性のある企業に絞って考えるしかないと思います。
国内のゲームとか、コインランドリーって、やったらダメでしたね。
ということで、次回は「成長分野の個別株について」、ができればいいな。